今回は、歯科で撮影するレントゲンについてお話しさせていただきます。
みなさま、何故歯科ではレントゲンを撮影するかご存知でしょうか?
歯科のレントゲンは大きく分けて2種類あります。
まず1つは、全体のお口のレントゲンをお撮りするのがパノラマレントゲンと呼ばれるものです。
(パノラマレントゲンでわかること)
・現在の歯の本数
・子供の乳歯から永久歯への生え変わりの状態
・歯が通常の本数より少なくないか
・全体的なむし歯の進行状態の確認
・全顎の歯周病の進行度合い など...
続いて2つめ、3~4本ほどのもっと詳細な歯の状態を確認できるデンタルレントゲンです。
(デンタルレントゲンでわかること)
・より精密なむし歯の進行状態
・歯と歯の間の見えにくいむし歯
・根っこの治療後に薬がしっかり根の先の方まで入っているかどうかの確認
・より精密な歯周病の進行状態(骨の減り具合等)
・根っこの先端に膿がたまっている場合の状態確認
こちらは歯に違和感を感じられたり痛いしみるなどの症状がある場合、撮らせていただいています。
また、患者様よりレントゲンの被ばく線量を心配されるお声をよく聞きます。
実は日常の中でも私たちは、ごく微量ですが被曝しています。
食べ物から0.3ミリシーベルト
大気から0.4シーベルト
大地から0.5ミリシーベルト
歯科のレントゲンは、[全体を写すパノラマレントゲンで0.03ミリシーベルト][部分的なデンタルレントゲンで0.01ミリシーベルト]の被曝量になります。
このように、歯科のレントゲンの被ばく線量はとても微々たるものなのです。
さらに鉛入りの防護服も着て頂いていますのでさらにカットされています。
このように歯の状態をしっかりと確認するために、当院では基本的に2年に一度くらいのペースでパノラマレントゲンを撮らせていただき、お変わりがないかチェックさせていただいています。
是非、ずっと自分の歯を残していくためにも痛くなったりの症状が出てからではなく、定期検診からご来院いただければと思います。
寺井